熱転写ラベル用離型フィルム
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熱転写ラベル用離型フィルムは,「熱転写ラベル」を生産・加工するうえでは欠かすことのできない素材です。
ここでは熱転写ラベルの用途、構成、工程の解説を通して、「熱転写ラベル用離型フィルム」に必要な特性についてご紹介します。
熱転写ラベルの用途
「熱転写ラベル」とは、熱を利用してインクなどの画像・文字を基材(離型フィルム)から被着体(製品など)へ転写する方式のラベルです。
Tシャツ・ユニフォームなどの衣料、ポーチ・バックなどの小物にブランドマーク・図柄などを付ける際に熱転写ラベルがよく活用されます。
この熱転写ラベルを用いることで、直接にプリントする設備が無い縫製工場でも、熱転写機があれば図柄・ブランドマークを付けることが可能になります。
縫製品などに直接、プリントをしないので、ラベルのデザインを確認してから接着できるというメリットも大きなポイントです。


熱転写ラベルの材料構成
熱転写ラベルは主には4つの層から構成されています

熱転写ラベルを構成している各層について説明いたします。
① 熱転写ラベル用離型フィルム
PETを基材とするコーティング加工製品
熱転写の際の高温(150℃クラス)で寸法安定性などの耐熱性が必要です
★PET基材の「耐熱寸法安定性付与」も当社の得意技です!!
② 剥離層
基材からスムーズに剥離し、インク層を転写させます
★この層の剥離具合が最大の品質ポイントです
まさに、ここが大槻工業の加工の腕の見せ所です!
③ インク層(デザイン)
加飾用図柄~洗濯耐久性、耐摩耗性などが必要です
★この部分はラベルメーカー様のお仕事です
④ 接着層
ホットメルト接着剤
★被着体ごとに一定レベル以上の接着性が必要です
熱転写ラベルの転写作業
転写のメカニズムを代表的な事例でご説明します。
まずは、「第1ステップ:熱プレス」です。



転写作業の良否を決定するのが、「熱転写ラベル用離型フィルム」の表面の特性です。
この特性付与に大槻工業の各種コーティング技術が活躍します。
・コーティングマット ~転写後のラベル表面を艶消しにする
・離型コート ~スムーズな転写作業には必須な要素
ご紹介しました熱転写ラベルの転写作業工程の実例をご紹介します。
熱転写ラベル用離型フィルムに必要な性能とは?
熱転写ラベルの特性は剥離層・インク層・接着層が一体となったときの性能で決まります。その図柄デザインがスムーズに被着体に転写できるか?を決めるのが熱転写用離型フィルムです。
大槻工業は独自のコーティング技術を駆使して、「熱転写ラベル」の性能を決める重要な役割を果たす熱転写ラベル用離型フィルムを作る専門メーカーです。
いわば、「熱転写ラベル用離型フィルム」の表面特性を付与する黒子プロ集団です。
これからの展開
熱転写マークは今後、さらに多岐な分野で使用されることが予想されます。
それに伴い、その基材となる「熱転写ラベル用離型フィルム」に求められる特性も変化するはずです。
- 転写面の反対面に接着剤が付かないようにしたい
- ラベルのインクだけを転写できるようにしたい
- 環境負荷物質を含まないシートが欲しい
- 環境にやさしい材料でできたシートが欲しい
- 図柄印刷をさまざまの方法で行いたい
等々
当社では、このような新たな特性付与に取り組んでいます。
貴社の課題をお聞かせ下さい。きっとお役に立ちます!