コーティングマット
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コーティングマットとは?
プラスティックフィルムにフィラーを含有させた合成樹脂をコーティングすることにより、凹凸をつけ、艶消し調の塗工面にする加工です。
表面が凹凸している⇒艶消し調だといえます。
グロス値とは?
光沢感を表す数値です。グロス値が低い程、艶消し調になり、高い程、光沢感が増します。
特長
- 低グロスから高グロスまで幅広い光沢コントロール可能です。
- 用途に応じてその他表面処理(シリコーン加工、帯電防止加工、易接着加工、コロナ処理など)との組み合わせが可能です。
- PETフィルム以外のフィルム材料(PPS・アクリル・OPPなど)も対応可能です。
用途例
- 加飾
- ブロッキング防止
- 印刷基材
- 艶消し転写ベース
- フィルム図面(第二原図など)
- ラベルなど
他の表面処理との組み合わせ例
マット加工/シリコーン加工
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マット加工/帯電防止加工
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両面マット加工
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艶消しのセパレーターなどで使われます。 | マット加工面に印刷する際の静電気障害防止などで使われます。 | 両面を艶消し面として使用する場合などに使われます。また、表面と裏面の艶消し具合を変えることもできます。 |
これらは、ほんの一例に過ぎません。無限の組み合わせがあります。
ご要望に応じた組み合わせに対応致します。
代表物性
※記載のデータは、代表値であり、規格値ではありません。
外観比較例
スタンダード品の中でも特に代表的な、GM10・GM30・GM60の外観比較です。
写真のように、グロス値が高い程光沢感が増していきます。
上記以外の特性をご希望の方も、是非お気軽にご相談ください。
小ロットでも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。
全光線透過率とHAZEとは何ですか?
全光線透過率とHAZEは、サンプルに光を照射した際の光の透過に関する数値です。
全光線透過率とHAZEは、光源から照射された光量(A)と、サンプルを透過して受光部に到達した光量(B+C)から算出します。
全光線透過率は、サンプルを透過する光量を表しています。数値は、光源から照射された光量(A)と、サンプルを透過し、受光部に届いた光量(B+C)の割合から算出されます。サンプルにあたって反射したり、サンプルに吸収されて受光部に届かなかった光量(A-(B+C))が多い程、数値は低くなります。
HAZEは、サンプルの曇り度を表しています。数値は、受光部に届いた光量(B+C)と、サンプルを透過後に拡散して受光部に届いた光量(C)の割合から算出します。透明度が高い程、光は拡散せずにそのまま受光部に到達するため、HAZEは0%に近くなります。
このように算出した全光線透過率やHAZEの数値から、材料(サンプル)の透明度や曇り度を情報として得ることができます。
全光線透過率およびHAZEの数値と用途の関係性の一例
全光線透過率が高くてHAZEが低い
多くの光を透過し、透過後も多くの光が拡散せずに直進するため、透明度が高い。ですので、透明度が要求される製品用途に適します。
全光線透過率が高くてHAZEが高い
多くの光を透過するが、透過の際に多くの光が拡散しているため、透明度は低い。ですので、光を照射し、反対面から見た時、明るさを維持しながらも全体が曇り、透けて見えないといった特性が必要な用途に適します。
この特性は、当社加工品の「高HAZEマット」があてはまります。