2026/06/16
トナー定着を向上させる表面処理技術

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レーザービームプリンター(LBP)でフィルムに印刷する際、トナーが剥がれたり印刷がかすれたりしてお困りではありませんか?本記事では、フィルムへのLBP印刷で発生する接着不良の原因と、それを解決する表面処理技術の選び方を、60年の実績を持つ大槻工業が専門的な視点で分かりやすく解説します。 |
1.なぜLBPでのフィルム印刷は難しいのか
近年の印刷市場では、多品種少ロットやオンデマンド印刷の需要が急増しており、店舗POPや屋外ポスター、耐水ラベルなど、LBPの活用範囲が劇的に広がっています 。
しかし、LBPは本来「紙」への出力を主目的としています。プラスチックフィルムのような平滑で非吸水性の素材にそのまま印刷しようとすると、トナーが適切に定着せず、こするだけで剥がれてしまうといったトラブルが頻発します 。
2.トナー定着のメカニズムとフィルムの課題
LBPは「電子写真方式」を採用しており、高温のローラーで熱と圧力を加え、樹脂粉末であるトナーを基材に融着させています。
ここで重要なのは、「トナーはインクのように染み込むのではなく、熱で溶融し基材表面に固着する」という点です。トナーは一般的にポリエステルやスチレンアクリル樹脂を主成分とし、定着工程で加熱されることで軟化・溶融し、基材表面に密着します。
大きな課題となるのが、基材が「プラスチックフィルム」である場合です。紙と異なり、フィルムは静電気が溜まりやすく、トナーが均一に転写されなかったり、給紙時や排紙時にフィルム同士がくっついたりするトラブル(重送やジャム)が発生しやすくなります。また、表面が平滑すぎてトナーが弾かれたり、熱定着時にインクが剥がれやすかったりするという、「密着性」と「帯電制御」の高度な両立が求められます。これらの課題を解決するのが、コンバーティング技術による表面処理です。
3.大槻工業の表面処理技術による解決策
LBP印刷用フィルムには以下の特性が求められます。
・トナー密着性
・耐熱性(約150~200℃)
・搬送適性(滑り性・剛性)
・帯電防止性能
・表面均一性
特に定着工程では高温・高圧がかかるため、コーティング層の軟化やブロッキング(貼り付き)を防ぐ設計が重要です。
大槻工業が展開するLBP印刷用フィルムは、ポリエステル(PET)フィルムをベースとし、独自の「易接着コート(Easily adhesive coating)」と「帯電防止処理(Anti-static)」を組み合わせた多機能フィルムであり、トナーとの親和性を考慮した設計にしており、安定した密着性を確保。独自のコーティング技術を用いたLBP印刷用フィルムを展開しています。
3-1 易接着(Easy-Adhesion)技術
「易接着」とは、インクやトナーとの親和性や密着を向上させる特殊なコーティングです。プラスチックフィルム(特にPETなど)はそのままではインクを弾いてしまいますが、表面に受容層(易接着層)を設けることで、トナーやインクとの分子間力を高め、強固に密着させます。大槻工業の易接着コートは、LBPだけでなく、UVインクジェット、スクリーン印刷、オフセット印刷といった幅広い印刷方式にも対応可能な汎用性を持っています。ピーリング検査(粘着テープによる剥離試験)においても、未処理品と比べて圧倒的な密着性能を示しています。
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3-2 帯電防止性能の付与
LBP印刷において、静電気制御は印刷品質を左右する極めて重要な要素です。静電気が適切に制御されないと、トナーが飛び散る(チリの発生)原因や、フィルムが重なってプリンター内で重送(2枚送り)されるトラブルを招きます。当社のLBP印刷用フィルムは、表面抵抗値を 5×1011Ω/□程度の領域に制御することで、安定したトナー転写と良好な搬送性を両立しています。
4.用途に合わせて選べるラインナップ
大槻工業のLBP印刷用フィルムは、顧客の要望に応じて「光沢タイプ」と「艶消しタイプ」を、また片面仕様・両面仕様とラインナップし多彩なバリエーションを展開しています。
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| タイプ | 特徴・用途 |
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白色(光沢) |
明るく鮮やかな発色。カタログやPOPに最適 |
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白色(艶消し) |
しっとりとした高級感。反射を抑えたい用途に |
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透明(光沢) |
高い透明度(透過率90%)。オーバーレイ等の特殊効果に |
普通紙とは異なり、圧倒的な「耐水性」と「丈夫さ」を備えているため、屋外や雨天時の資料としてもそのまま使用可能です。
5.大槻工業株式会社が選ばれる理由(強みと実績)
私たちは単なる「加工屋」ではありません。お客様の「困った」を形にするパートナーです。フィルム表面処理加工を受託で対応しており、各種コーティング・コロナ処理・アニール処理などと、バリエーション豊富な加工技術でお客様独自の製品に機能性を付与します。
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お客様のご要望にカスタムグレードで対応!開発の駆け込み寺的存在であり続ける為に、お客様と共に考え、アイデアを出します。ご要望をお伺いし、要求性能に応じた塗工剤を選定し、当社独自の加工技術で適正な表面加工とそれに対応するグレードをご提供します。顧客ごとの製品特性や要求精度に合わせたカスタマイズ対応を行いながら、開発情報・処理条件などの機密を厳重に管理しています。 |
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加工のバリエーションが豊富!要求性能や塗工材料の組成によって塗工方式を決定します。さらに加工要素を組み合わせる事により、多機能化したフィルムに仕上げ高付加価値フィルムとしてお客様のご要望にお応えします。 |
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受託加工業として60年の実績と豊富な経験!昭和40年の設立以来、長年蓄積してきた高い技術力と経験豊富なスタッフが、お客様にご満足いただける製品づくりを進めます。 コーティング・アニール・コロナなどの受託加工で一社一様のスペック開発をスピーディーに提供することをモットーにお客様のご要望にお応えします。 |
6.フィルム加工のご相談は「大槻工業」へ
LBP対応フィルムは、デジタル印刷技術と表面処理技術の融合によって生まれた、実用性の高いマテリアルであり、単なる「印刷媒体」ではありません。それは、現場の作業効率を高め、情報の耐久性を保証する「機能性資材」です。
大槻工業株式会社は、京都を拠点とするプラスチックフィルムの表面処理コンバーターで【フィルムへの表面処理で新たな機能性を付与します】をミッションとし、顧客の抱える細かな課題に真摯に向き合い、小ロットからのカスタマイズ対応を含めた柔軟な提案を行っていく所存です。
これからも独自の表面処理技術を通じて、コンバーティング業界の発展に寄与してまいります。
「フィルムに直接LBP印刷をしたい」「ラミネートの手間を省きたい」といった課題に対し、素材選定から小ロットのカスタマイズ対応まで、柔軟な提案を行っております 。
フィルムの機能性付与でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。









