帯電防止性能付与シリコーン系離型コート

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 シリコーン系離型コート品は、粘着テープや電子部品など様々な用途に用いられています。
 しかし、離型コート品には離型コート上に塗工した層(粘着剤など)を剥がす際に「剥離帯電」が発生する問題がついてまわります。
 剥離帯電が発生すると、静電気によって埃などの異物が表面に吸着しやすくなります。
 そこで、剥離帯電を抑制する帯電防止性能付与シリコーン系離型コート品を開発いたしました!

用途

  • 粘着ラベル
  • 粘着テープのセパレーター
  • 電子部品の製造工程のセパレーター
  • カーボンロッド製造用の離型テープ

特長

  • 軽剥離から重剥離まで剥離コントロールが可能。
  • 優れた帯電防止性能⇒静電気による異物吸着防止!

代表物性

※記載のデータは代表値であり規格値ではありません。
※当サイトに記載されている内容は、予告なく変更することがあります。

※1…日東電工製NO.31Bテープによる剥離(剥離速度200mm/min)

 

 

剥離時の電圧測定

[通常のシリコーン系離型コート品]及び[帯電防止性能付与シリコーン系離型コート品]に粘着テープを貼り付け、一定の速度で粘着テープを剥がした際の電圧を静電電位測定器で測定します。

静電気の大小は電圧(kv)の絶対値の大小で表されます。 電圧の絶対値が大きければ帯電は大きく、電圧の絶対値が小さければ帯電は小さいと判断できます。

①離型コート面に粘着テープを貼り付ける

静電気の大小は電圧(kv)の絶対値の大小で表されます。 上記の手順で、[通常のシリコーン系離型コート品]と[帯電防止性能付与シリコーン系離型コート品]の2種類の測定サンプルを作成します。

② ①で作成したサンプルを一定の速度で粘着テープを剥がす。
  そして剥がしながら帯電量を測定する。

上記の通り、[通常のシリコーン系離型コート品]と比較して[帯電防止性能付与離型コート品]は電圧が小さくなっています。 ➔剥離帯電対策に有効!!
※物にはプラスに帯電するものとマイナスに帯電するものがある為、マイナスだからといって帯電量が小さいというわけで はありません。

静電気による異物の吸着

粘着テープを剥がした離型コート品を粉末に近づけて、静電気による異物の吸着を確認します。

通常品

帯電防止性能付与品

[通常のシリコーン系離型コート品]は剥離帯電が発生している為、静電気によって粉末が離型コート面に吸着していますが、[帯電防止性能付与離型コート品]は静電気を減衰できている為粉末が動いていません。
➔静電気による異物の付着対策に有効!!

離型コート品には帯電がつきものですが、帯電防止性能付与シリコーン系離型コート品を用いることによって帯電を軽減することが可能です!

 

剥離帯電などでお悩みの方は、是非ご相談下さい!