帯電防止性能付与コーティングマットタイプ一覧
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帯電による印刷障害や静電気による異物付着などは製品に帯電防止性能を付与することで防げることがあります。
当社は様々な方法でコーティングマットに帯電防止性能を付与してきました。
ここでは、当社が製造している帯電防止性能付与コーティングマットの帯電防止性能付与方法の違いによる差を説明させて頂きます。
初めに:コーティングマットの物性を決める要素
コーティングマットは下画像の様に、樹脂とフィラー(代表的なフィラー:シリカ)で構成されています。
コーティングマットの物性は主に加工温度や膜厚、そして樹脂とフィラーの組み合わせ及びフィラーの割合で決まります。
通常、フィラーの割合が多い程コーティングマットのグロス値(光沢度)は低くなります。
しかしグロス値が同じでも、樹脂やフィラーの種類が違うとグロス値以外の物性(印字性、耐溶剤性、密着性、剥離性)は同等にはなりません。
その為、製品の目的に応じてカスタマイズしていく必要があるのです。
コーティングマットへの帯電防止性能の付与
コーティングマットへの帯電防止性能の付与には様々な方法がありますが、方法によっては特定の樹脂しか使用できないものがあります。
帯電防止剤と樹脂の相性がある為です。
前述した通り、樹脂によってコーティングマットの物性は変化します。
その為、目的に合ったタイプの方法で加工した帯電防止性能付与コーティングマットを選ぶ必要があります。
帯電防止性能付与コーティングマットタイプ一覧
当社の帯電防止性能付与コーティングマットのラインナップと特徴です。
種類 汎用タイプ 1工程タイプ① 1工程タイプ② ASアンダーコート
タイプ
構成
表面抵抗値
[Ω/□]1×1010 1×1010 5×1012 1×1010
帯電防止性能の耐熱性
[遠赤炉170℃×30秒加熱後]△ 〇 〇 〇
帯電防止性能の耐水性
[不織布によるラビング100回後]△ 〇 〇 〇
帯電防止性能の耐薬品性
[IPA・トルエン・MEK]
[不織布によるラビング100回後]△ 〇 △ 〇
特徴
※帯電防止性(〇:表面抵抗値維持、△:表面抵抗値劣化)
※表面抵抗値は全て印加電圧1000Vで測定。
※記載のデータは代表値であり、規格値ではありません。
お客様の目的に応じた帯電防止性能付与コーティングマットを提案させて頂きます。
帯電防止性能付与コーティングマットにご興味のあるお客様は是非一度当社までご連絡下さい!